2006/02/01(Wed) 「ENUMトライアルジャパン(ETJP)」が、日本ENUMトライアルに参加
2006年2月1日発表
報道関係者各位
ENUMトライアルジャパン(ETJP)
「ENUMトライアルジャパン(ETJP)」が、日本ENUMトライアルに参加
‐ 国際実験も視野に入れたトライアルに活動範囲を拡大 ‐
日本でのENUMを用いた通信サービス基盤技術の実証実験を行うグループ、「ENUMトライアルジャパン」(ENUM Trial Japan、略称 ETJP、会長 後藤滋樹 早稲田大学理工学部教授)は、本日、日本ENUMトライアル事務局に対し提出していた番号登録申請が承認され、番号が割り当てられたと発表しました。今後、この日本ENUMトライアル番号を用いて、国際実験への参加を含むより広いENUMトライアルを進めることになります。
日本ENUMトライアルは、2005年11月15日に総務省が国際電気通信連合(ITU)から割当委任を受けた日本のENUMトライアル用の番号空間(+81で始まる電気通信番号に相当)を用いて行う実験活動で、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)と株式会社日本レジストリサービス(JPRS)がENUM DNS運用を行うことが2006年1月17日に発表されています。今回、ETJPがこの実験に参加することを表明し、日本ENUMトライアルの番号空間の一部がETJPに割り当てられました。ETJPは、割り当てられた番号空間を用いて、ETJP会員間に限らず、国内の日本ENUMトライアル参加者との共同実験、国外のENUMトライアルとの共同実験を行います。
ETJPは、2003年9月の設立以降、会員間の協力により、技術実験と情報交換を進めてきました。実験の進捗に応じた3つのフェーズを設定して活動を進めてきており、これまで、フェーズ1(ENUMを用いた通信機器、ソフトウェアの動作検証)、フェーズ2(ENUMを用いた通信サービスの動作検証)を実施して来ました。その結果は、2004年5月に「ETJP第1次報告書」、2004年11月に「ETJP第2次報告書」として公開されています。このたび、日本ENUMトライアルの番号が利用可能となったため、フェーズ3(他国のENUMトライアルとの連携を含む、利用者によるENUM操作まで含めた通信サービス全体の動作検証)を推進することが可能となりました。ETJPでは、会員に対し広く実験の推進を呼びかけ、また、海外のENUMトライアルとの連携を強化していきます。
■ENUM
ENUM(Telephone Number Mapping)とは、電気通信番号をキーとしてDNS(Domain Name System:ドメイン名から対応するIPアドレスを知るときに使われている)を検索することにより、その電気通信番号に対応したひとつもしくは複数のアプリケーションをURI形式で得る機構です。これにより、そのURIで指定されたアプリケーション、たとえばその時点で利用可能なIPネットワーク上の電話やメールなどへの接続が可能になります。
■ENUMトライアルジャパン(ETJP)
URL: http://etjp.jp/
ENUMに関し、DNSによる基盤サービスから通信アプリケーション、 通信サービスまでを含めた、基本機能と実用性の技術的検証、サービス化に向けた技術的課題の整理と検討を行う目的で2003年9月17日に設立。会長は後藤滋樹 早稲田大学理工学部教授、事務局はJPNICとJPRS。通信事業者、ベンダ、ドメイン名関連事業者など、様々な業界の会員からなる。会員数46(2006年2月1日現在)。
■参考URL
1. JPNICの2006年1月17日付報道発表文書
http://www.nic.ad.jp/ja/pressrelease/2006/20060117-01.html
2. 「ENUMトライアルジャパン第1次報告書」
http://etjp.jp/about/activity/20040512/ETJPreport0512.pdf
3. 「ENUMトライアルジャパン第2次報告書」
http://etjp.jp/about/activity/20041111/ETJP_2nd_report1111.pdf
4. ETJP会員一覧
http://etjp.jp/about/members.html
■本件に関するお問い合わせ先
ENUMトライアルジャパン(ETJP)事務局 広報担当 (JPRS内)
TEL:03-5215-8451 FAX:03-5215-8452
e-mail: press@etjp.jp
URL: http://etjp.jp/